ケイタイプロジェクト企画書

 <未来教育プロジェクト学習>は、社会を相手にするものですから、実施するためには、全体を俯瞰できるよう目的や内容が一目で伝わる「企画書」を用意することが不可欠です。また保護者やゲストティーチャーなどからコンセンサスを得るためにも必要です。社会の様々な機関はもちろん、企業の協力を積極的に得るためにも不可欠です。《企画書》作成のコツも添え、実例を次にご紹介します。

 《プロジェクト学習/企画書》作成のコツ
  「する価値あり」と「面白さ」と「時代の匂い」を感じるものに...

  テーマ:ビジョン、ミッションがきっちり入ってること
  コンセプト:主張や信念が明確で一貫性があり納得できること
  シンプル:A4サイズ一枚で、パット見て分かりやすいこと
  必然性:教育的効果と共に「社会的意義」も添えること

 ケイタイプロジェクト『企画書』  企画/設計:鈴木敏恵
                  実践校:横浜国立大学教育人間科学部附属横浜中学校
  授 業:「総合的な学習の時間」               
           領域/メディアリテラシー                    
           題材/携帯電話
                         
◆1. プロジェクトテーマ:
   ケイタイマニュアルを作成し、よりよい情報社会を実現しよう!
     〜人々を危険から守り、利用者の役に立とう!〜

◆2. 期 間:2001.12.1(月)〜2002.7.21(日)233日間

◆3. 成果物:中学生からの情報社会への提言書『ケイタイマニュアル』

◆4. コンセプト
 次世代メディアとして注目高く、身近なかつ危険度の高い「携帯電話」を切り口にメディアリテラシーの実践を付属横浜中学校の総合的な学習の時間「情報コミュニケーション学」を選択した中学生と教師たちとプロジェクトリーダー鈴木敏恵が実践。その成果と同時に子ども達の成長を社会へプレゼンテーションするものである。

【特徴】
 未来教育プロジェクト学習の手法ですすめ、その軌跡をポートフォリオ化することで意志ある学びを実現するものである。

【ねらい】
□メディアリテラシー実践のねらい=情報社会を生きる力を身につける
□プロジェクト学習のねらい=チームワーク力・対応力・情報活用力・コミュニケーション力
□総合的な学習のねらい=自分で課題をみつけ考え判断し、よりよく課題解決する能力

◆5. 社会的意義
 21世紀を生きるには「メディアリテラシー」が必要だ。しかし我が国では、現在その十分な実践が教育現場で実施されていなるとはいえない。そこで全国のメディアリテラシーのモデル授業となるべき実践『ケイタイマニュアル作成―よりよい情報社会の実現プロジェクト』を実行した。この試みは、社会に貢献する本格的な中学校における「総合的な学習/プロジェクト学習」メディアリテラシーとなる。
 ○メディアリテラシー授業のエディケーションモデルの構築&提示
 ○社会・企業とパートナー関係のエディケーションモデル

◆6. プレゼンテーション概要
 第一回 □開催日:2002年7月12日(金)
      □場 所:横浜国立大学付属横浜中学校 校内
     □プレゼン対象:中学生、保護者
 第二回 □開催日:2002年7月21日(日)
      □場 所:「東京臨海副都心テレコムセンター」
      □プレゼン対象:企業、一般市民

◆7. 実施体制
  □プロジェクトメンバー(学習者)
  「情報コミュニケーション学」選択30人(2年生14人、3年生16人)
  □授業実践 
   付属横浜中学校教諭 川口信雄(教務主任)本田清(2学年主任)
  □企画&指導&授業実践 
   鈴木敏恵(未来教育デザイナー)