2006.9.20  未来教育ワークショップ in つくば(中央教員研修)       

2006.9.20  未来教育ワークショップ in つくば

意志ある学び―未来教育inつくば 

主 催:独立行政法人 教員研修センター
期 日:9月19日9:15~15:30
テーマ:21世紀の学力/コンピテンシー
     意志ある学び---未来教育プロジェクト学習の哲学と手法
         ………考える力、情報を見極める力

  


オープニング&
Part1:ライブ「フィンランド報告」

    
-情報を獲得する力・見極める力ー
 9:20~10:30













与えられた学びから意志ある学びへ
 「日本で学力が下がったと話題になったOECDの国際学力調査。特に、読解力の低下が日本で大きく話題になりましたが、PISA(国際学力調査)で言った読解力は、日本とは違う意味なのです。」それは、「自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発展させ…」      「つまり、コンピテンシーなのです。コンピテンシーとは、知識やスキルを活かす力、実力としての能力、実力とは、現実の中で実際に使える力。コンピテンシーこそ、21世紀の学力なのです。」  えっ?読解力とは、自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発展させ、社会に効果的に参加するために、情報メディアを理解し、利用し、活かす能力なのか?これって今までの国語でとか、本を読むとかを超えてむしろ、総合的な学習の時間のねらいと同じなんだ!コンピテンシー?初めて聞いた。コンピテンシーとは、活きてはたらく知ということなのか!これからは教科の中にもこういう考え方は必要だな

 真剣な表情で聞き入る顔、顔…どんどんライブに引き込まれていきます  こぼれる笑顔は納得と共感のしるし…

Part2:「未来教育ワークショップ」
  -考える力とコーチングー
     10:30~14:20









プロジェクト学習のテーマとゴールを決定!
 題材は「健康」 
テーマ:活き活きと健康で生活したい
ゴール:日常生活で役立つ「健康ハンドブックを作る」
 総合的な学習の時間は、「未来教育プロジェクト学習」で行こう。その成功の秘訣は、テーマ(願い)ゴール(目標)を明確にすること!とプロジェクト学習の基本フェイズに沿ってすること。  実際に「未来教育プロジェクト学習」のシートを使い、フェイズに沿って進めるからわかりいい!
 全体のテーマとゴール設定はとても大事なんだなあ。  まずは一人思考で




意志あるチームにするために、次のカテゴリーから選んで、関心のあるところに集まってください。「食事」、「運動」、「生活」、「病気」、「ダイエット」をもとにチームを編成。
 チームは同じビジョンを持つ人が乗っている船…チームテーマは船の旗!それって灯台のようにチームを導いてくれるのです。」 「 自分の関心はこのカテゴリーかな?」…自分で判断することが「みそ」

 チームは、グループや班とは違います!チームとは同じ願いの人間が集まっているのです。   一人一人が意欲をもってするためには、チームでやらせるのではなく、チームですることの価値を子どもたち自身がつかむことが大事なのです!                ここに集まったのは、同じ関心のある仲間なんだな。チームって今までの集団の組織の仕方とは、違う。チームには意志があるんだ!仲良しグループじゃないんだ。だからやる気が出て、向上していくんだな。

昼休み
(他にフィンランド報告の補足もしました)
午後の展開をいかに有効にしていくか…。いつも頭の中はフル回転です。 束の間の昼休みも、熱心な先生方に著書を使いキャリア教育をプロジェクト学習で進めるやり方を説明。
再開 
 
 チームテーマを決めるための話し合い
午後の部開始…互いのテーマをもとに、チームテーマを考えます キーワードを模造紙に書いて、視覚化と焦点化。チームテーマを決定する。
チームテーマ共有のための資料作り
「私が書きましょう!」自然に協力する姿が見られます。 「おさえましょう」「ありがとう」 …これぞチームワーク!

チームテーマの共有とコーチング
各チームから取り組みたいテーマが発表されました コーチング開始。「この中で一番大事な言葉はなあに?」
コーチング後に決定したチームテーマの一例: 「中堅教員が生活習慣病から身を守る方法を提案します。」
なるほど、こうすれば子どもから引き出せるんだ。本人の考えや思考のプロセスを引き出す方法は、これか!これまでは、子どもから出ないとしびれをきらして、こっちから言っちゃっていた。ティーチングになっていたんだ。なるほど!こんな風にコーチングすればよかったんだ! 「コーチングのこつは、焦点を絞ることと、誰が読んでもわかる表現になること。「たとえば?」「具体的に言うと?」「何のために?」…というように問うていけばいいの。」
情報リサーチ、制作、プレゼンテーション、再構築、成長エントリー…  (情報リサーチ以降のフェイズについても、ポートフォリオを駆使しながら説明が続きました)
「未来教育プロジェクト学習」では、フェイズごとに身につく力が明確になっているんだ。そして、子ども自身がこの場面でこの力がつくんだと自覚することで、何のためにこの学習をしているのかという価値を感じ、そのことがやる気になるし、そこで身についた力を使いこなせるようになるんだよね。ほおっ!(感心至極) つかんだことがシートにぎっしりと…早く学校に戻って実践したい!

Part3:ライブ「知のフィードバック」 
-意志ある学びを叶えるためにー 
14:30~15:20
プロジェクト学習全体を俯瞰し、ポイントを整理して終えました。
セレブレートタイム&エンディング
15:20~15:30
今日一日の自分たちの学びの姿を映像で見ながら、自分たちが生きていることや、教師をしていることの誇りや感謝の心が満ちてきました。 満足感、充実感、希望、意欲、たくさんの未来への夢や可能性を胸に…早く子どもたちに会いたい!

1.未来教育ライブはいかがでしたか?


 まさにライブでした。生きる力は、子どもに対する愛、誠実さが大切で、未来に向かってまっすぐ生きる大人の姿勢があれば、教え込まなくても子どもは成長できるとわかりました。「コンピテンシー」ある子どもたちを育てていきたいという思いが強くもてました。

ありがとうございました。


 まさに「ライブ」でした。「考える力」を育てるため(促すため)の根本を考えるきっかけになりました。とってもワクワクしながら学ぶことができました。ありがとうございました。


 よかったです。そうです。ライブです。何か気持ちいいんです。楽しかったです。未来って今から続いているんですね。


 目からウロコでした。今まで引っかかっていたものが一気に取れたり、断片だったものが結びついたりしたような気がします。本当にありがとうございました。


いきづまっている総合学習やキャリア教育を推進する上での参考に大いになりました。シート集を参考に…実践を深めたい(?)と思います。


 正直、総合的な学習の時間で悩む、いきづまることがあり、気持ちの中にもやもやしたものがありました。

今回、課題(テーマ)設定から評価まで、短い時間ではありましたが、自分にとってよい刺激として受講することができました。


 非常にわかりやすい提案でした。すぐに実践したいと思います。

総合的な学習でもやもやしていたものが、プロジェクト学習の話ですっきりした感じがします。この学習の方法は、教科の単元学習の思想とつながるものがあると思いました。


 漠然とした考えの中で行っていた総合学習の指導に一本の柱をいただきました。

考える力、これを育てる手法、教師の支援(コーチング)等、具体的に学ぶことができました。


 子どもたちの能力を引き出すコーチング、未来教育のプロセスについて大変勉強になった。何ごともねらいが大切であることがわかった。


 「プロジェクト学習」という、子どもの意志を尊重する学習、また「コーチング」という子どもの言葉を引き出す方法などを、ライブを通して、心に響くと共に、実践していこうという気持ちをもてました。

 実際に、子ども自身が、自分の力で、希望をもって歩んでいけることこそ、真の学力であり、真の学びであると思う。そのことが生涯学習にもつながると感じました。

 短時間で多くのことをコーチングしていただきました。ありがとうございました。


 私たちが教えてきた教科の力をいかに使えるものにすることがすばらしいかと感じました。適切なコーチングをすることで、子どもも私も幸せな気持ちで学びたいと思います。


 コーチングは大切にしていきたい。子どもたちの意志を大切にして育てる。子どもたちに語らせる。


 コーチング、プロジェクト学習、ポートフォリオ学習についてよくわかりました。

われわれはティーチャーですが、これからはコーチャーとして子どもたちを育てていく視点が大切だと思いました。


子どもたちが自分の意志で活き活きと学習活動ができる方法だと実感できました。

 自分では、コーチングの大切さ(未完)


 日常の実践に役に立つ内容でした。ポートフォリオを使った学習をしていますが、もう一度見直したいです。


 これまでポートフォリオは実施していたが、これだけ理論的根拠を持って組み立てたものはなかった。これからのポートフォリオ授業にとても役立つものであった。即、実践してみたいと思う。


 とてもよかったです。先生の著作物「プロジェクト学習 ケータイ編」でポートフォリオ評価については読んで知っていましたが、先生の話を実際に聴いて、プロジェクト学習のよさを深く理解することができました。現場に帰って実際にやってみようという気になりました。子どもたちのもっているよさを引き出すコーチングについてもっと勉強したいと思いました。


 日本の教育を改善する方法がプロジェクト学習、ポートフォリオであると思いました。


 具体的な手法をとりながらの指導が、とてもよかった。目標設定力、解決力、プレゼン力…。情報としてはよく聞くことであるが、一つ一つ演習を通してご指導してもらったことが、とても役に立った。総合的な学習の時間の時間はもちろん、学級経営に生かせると思う。


 内容の濃い時間でした。私にも役立つプロジェクト学習だと思いました。


 「実感」できる内容でした。何より自分の中にやる気につながる具体的なイメージが広がってきたことがうれしい。コーチングの大切さ、意志ある学び、見極める力…など、同僚に伝えていきたいと思いました。


 これから総合学習、国語、社会などの学習に当たって、どのように調べ学習をするかということの大変参考になりました。ありがとうございました。


 求める学力→コンピテンシー。


 これまで、教師が作った流れの中で、学習を行ってきたように思います。今日のプロジェクト学習を実践し、意志ある学びにしていきたいと思いました。


 ホワイトボードや模造紙を使っての考える力を訴える姿にまず感動しました。スキルも内なるWillですよね。


 鈴木先生の熱意や一生懸命さがとてもよく伝わってきました。

具体的でわかりやすいお話でした。ありがとうございました。


 圧倒的な情報量と迫力でした。中身ももちろんですが、鈴木先生の前向きな姿勢に感銘を受けました。


 とてもわかりやすく、先生からのエネルギーをもらいました。ずっと私が考えてきた指導方法の構築方法の全体が見えて、大変参考になりました。


 教育に対する思いがしっかりしていて、聞いていて気持ちよかった。元気をいただきました。ホームページ見ます。


ただただ圧倒されました。教育システムが旧態依然とした中で、何ができるかわかりませんが、何かやってみようという気になりました。もう一つ元気になりました。


2.鈴木敏恵の未来教育ライブで「もっと知りたい」あるいは「コレ使える」とおもったところは?(複数回答)

・プロジェクト学習……………27

・コーチング……………………27

・コンピテンシー………………20

・再構築…………………………17

・テーマポートフォリオ…………9

・自己評価…………………………7

・パーソナルポートフォリオ……6

・実践事例…………………………4

・ライフポートフォリオ…………2



 ■ 未来教育WS準備/機器

   □ ピンマイク 

   □ 移動白板3枚と"極太"マジック3色

   □ ビデオプロジェクター

   □ DVDプレーヤーつきPC

   □ 資料提示装置

    「実物」が映るよう小さなカメラがついているもの。例↓

     http://www.elmo.co.jp/product/camera/presen/hv600xg.html

   □ 模造紙----- 参加人数×1/3枚

   □ A4紙------ 参加人数×2枚


 ■ 未来教育WS準備/配布用資料ほか

http://www.mirai-portfolio.net/workshop/workshop.htm