7月12日(金) この日、和牛が出産をしました。加茂小学校の子どもたちは、今回は出産に立ち会うことは できませんでしたが、産まれた子牛をじっと見ていました。特に、テールは51kgもあったのに、和牛の子牛は 半分の25kgとテレビ会議を通した説明に耳を傾けていました。 と・・・・・そのとき、子どもたちの後ろの階段を上がってくる5名の集団がありました。誰かと振り返った何名か の子どもが叫び声をあげました。 「あ! B子ちゃんだ。」その声に驚き、一斉に子どもたちが振り向きました。「A子さんもいる。C君もいる。山 本先生もだ。」 確か、テレビ会議の向こうにいるはずの高農のお兄さん、お姉さんが目の前にいるではありま せんか。 あっという間に高農の生徒を囲む何重もの輪ができあがりました。 |
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この後、小学生も落ち着きを取り戻し、交流会が始まりました。最初に、テールの名前の紹介がありました。 「タカノウ ビバリー マザリー カモ テール」母の日生まれのテールにふさわしい名前 が付きました。そして、テールの名前を決めるとき、加茂小のみんなが考えてくれた名前のどれにしようかと迷 いましたが、1つのグループの名前に決めてしまうと、他のみんながかわいそうなので、みんなが一生懸命考 えてくれた名前をあえて使わないことにしました。 この名前は、子牛テールがお母さん牛ビバリーのような強くて加茂小のみんなのように明るくて元気で誰から も好かれるような子牛に育って欲しいと願いを込めてつけました。 この後、高農からのお土産として、テールの写真(クラス掲示用と個人用)が配られました。余りのかわいさに あちこちから「かわいい」という声があがりました。また、高農で作ったアイスクリームも届けられました。 普段、テレビ会議では話を聞くことができなかった疑問が多く出されました。 「テールのお母さんはビバリーだけど、お父さんはどこにいるの(子ども)」「アメリカだよ(山本先生)」 「じゃあテールはお父さんにあったことはないの(子ども)」「あったことはないよ。ビバリーもテールのお父さん にあったことがないんだよ(山本先生)」「じゃあ、遠距離恋愛なんだね(子ども)」 などと会話が繰り返されました。 |
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この後、給食を一緒に食べたり、遊んだりしてとても楽しいひとときを過ごしました。 |
この訪問は、加茂小の子どもたちには内緒でした。それだけに感激と喜びは大きく、忘れられない一場面となりました。また、どのような環境でテレビ会議が行われているのか私たちは知ることができました。そして、休憩時間になると、学年を問わず三々五々テレビ会議の映し出される大型スクリーンの前に集まり、一言二言話をして立ち去っていくという、加茂小学校の中に開かれた高松農業高校の牛舎に向け開かれた扉を見ることができました。